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こんにちは。富士見台駅前皮ふ科です。
ニキビ治療には塗り薬、飲み薬などさまざまな選択肢がありますが、漢方薬はニキビのできやすい体質を改善してくれる心強い味方です。
今日はニキビ治療によく使われている漢方薬についてご紹介したいと思います。
〇十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
その名の通り十味=10種類の生薬でできていて、排毒=お肌の毒素を出し、皮膚の赤み、湿疹、炎症や化膿、かゆみなどを改善する効果があります。どちらかというと「赤みが少なく、小さいプツプツがあちこちにできる」タイプのニキビにお出しすることが多いです。化膿しやすい体質を改善するはたらきもあります。
桜皮(おうひ)という成分が含まれ、常にニキビがあるけれども、月経に関連してニキビが悪化しやすいような、女性ホルモンのバランスが原因と思われるニキビの治療に処方します。
〇清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
若者の成長期にみられるような、熱をもった赤みの強い大きなニキビによく処方されます。生薬の「薄荷」や「桔梗」などの力で、体表の「熱」を発散させ、患部の熱や膿を取り除きます。
〇荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
赤く熱を帯びたニキビや化膿性の湿疹、かゆみなどの改善に使われます。肌はカサカサ乾燥しているけれど、患部を掻くと浸出液がジュクジュクと出たり、炎症が治っても患部が茶色く変色して、色素沈着するような方に適しています。また、皮膚や粘膜が過敏なために、慢性鼻炎や蓄膿症、花粉症などのアレルギー症状に悩む方にも効果があります。
〇桂枝茯苓丸加ヨクイニン(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
普段はニキビがないけれども、月経に関連してニキビが出るような、女性ホルモンのバランスが原因と思われるニキビの治療に処方します。血行を促進し、体を温め体内の余分な水分の排出を促す効果もあるため、冷え性、生理痛、肩こり、頭痛やめまい、むくみなどの症状も改善が期待できます。さらにヨクイニン(ハトムギエキス)による美白効果も期待できます。
〇防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
食欲旺盛で体力のあるガッチリ体型で便秘がち、一年を通して体中にニキビができる方に処方します。冷えや便秘を改善する作用のある18種類の生薬でできた漢方薬です。ニキビに対し直接効果があるというよりは、便秘がちでむくみやすい体質改善をし、ニキビができにくくなります。体質改善によるダイエット効果も期待できます。
〇柴苓湯(さいれいとう)
免疫調整作用、線維芽細胞増殖抑制作用などにより、肥厚性瘢痕やケロイドを抑制する効果があります。フェイスラインなどに赤くボコボコとできてしまうようなニキビに有効です。
体質に合った漢方を見つけたら、3か月以上は根気強く飲み続けていただくことをおすすめします。
錠剤タイプ、顆粒タイプ、1日2回内服、1日3回内服タイプなどがございます。
試してみたい漢方薬がございましたら、お気軽にご相談ください。
医療法人社団伸緑会 富士見台駅前皮ふ科(練馬区富士見台駅徒歩30秒)
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